人気ブログランキング | 話題のタグを見る

12月号 裏 下の段

 〔 創意工夫の村興し神子原(みこはら) 〕
 石川県の能登半島、羽咋市に神子原という小さな村があります。
ほとんど老人ばかりで衰退した村でした。役場に勤める池田さんはなんとか村人を元気にしたいと考えました。まず若い女性に農業体験を募集して、都会から村に入ってもらいました。草刈などを手伝う若い女の子たちとの交流で村人に少しずつ元気が蘇えってきました。そしてまた道の駅を作り、村人の作るお米や野菜を売ることに尽くしました。それは並々ならぬ苦労努力だったようです。そして次には神子原の美味しいお米をブランド米にするために奔走しました。誰か有名な人に認めてもらえると箔がつくと、天皇陛下に召し上がっていただくために宮内庁に申し出をしましたが受け付けてもらえませんでした。そこで考えたのが「神子原」という名前。神様の子がおられるところとして考えて送った先が
ローマ法王です。そのことで「神子原」の名はブランド名となりました。今ではすっかり有名になって、美味しい水、海の風を受けて育った棚田の美味しい神子原のお米は高く売れるようになりました。さらに、ボランティアに来ていた娘たちがその土地に住むようになったり、結婚してユーターンするなどで人口が増え、神子原の村おこしは成功したのです。そんな話をテレビで聞いていて、「なせばなる」と感心しました。ブランドの相手としてローマ法王を狙うとは、なんとまあすごい発想をしたものです。困難に立ち向かう池田さんの熱意、信念に心から感動しました。
桂由美さんが一躍有名になったのもローマ法王に日本の伝統文化を知らせるために西陣織りを送られたことでした。「創意工夫と熱意」。それが常に新しいことを生み出している桂由美さんの常にいわれている言葉です。できない、できないと嘆く前に「創意工夫」「知恵を出せ」「あたって砕けろ」。さらに、使命感、熱意、本気が最も大切だと思った出来事でした。

by nizicanvas3 | 2010-11-30 22:49 | まんりょう
line

モラロジー道徳の普及を目的にしたブログ


by nizicanvas3
line