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324号 府月号 裏 下の段

〔 万分の一のお返し 〕
 一昨年から「学んでよかったと思った時には感謝の気持ちを小箱に入れて帰るようにしましょう」と呼びかけ、「感謝の小箱」を置きました。
 三十年近くサークルをしていますが、「よい勉強ができました。よかった」と喜んでいただくだけで本当によいのかという疑問がおこり、皆さんに相談して、感謝の気持ちを形にということにしたのです。
もちろん強制ではありませんが、一年間にたくさんの小銭が集まり、事務所や本部に報恩をさせていただくことができました。それと共に震災救済募金等も行い、それぞれに送らせていただきました。皆さんの温かい思いやりの心に感謝します。
自分の受けた恩恵に対して「有難う」という感謝の言葉だけでは天に借財をしているようなものと言われます。「無罪の七施」の言葉があるように、報恩も貢献もその方法はお金とは限っていませんが、お金は一番役に立ちますが、一番やりにくいことでもあります
聖書では「収入の一割を社会のために還元すること」の教えがあるそうです。それはかなり難しいことですが、私達が日々受けている恩恵に対して「万分の一のお返し」の精神を常に心がけて生活することは極めて重要な善の実行です。
日本の子どもたちはお正月にはお年玉をもらいます。子ども達に自分の頂いたお年玉の中から僅かでも、誰かの為に役に立つ募金をする習慣をつけるとよいと思うのです。よく利用するコンビニには募金箱があります。それこそ良き指導の場です。豊かな時代に育っている子供達は何かにつけて「当たり前」という受け止め方になりやすいものです。なんでも「貰い得」の癖をつけるのはよくないことでしょう。
よき生き方のキーワードとして「欲張りにならないこと、自分が人のために犠牲を払う事や人の役に立つことは、結局自分に幸せをもたらすことになること。情けは人の為ならずであること」と、目に見えない恩恵に感謝報恩をすることが大切であることを子供の時から教えておくべきではないかと思うのです。

by nizicanvas3 | 2012-01-27 21:55 | まんりょう
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