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329号 7月号裏下の段

【健康】 〔 ゆっくり生きると病気は逃げる  〕
『なぜこれは健康にいいのか』(サンマーク出版)の著書小林弘幸医師は「ゆっくり生きると病気は逃げる」といわれています。
ゆっくりは自律神経のうちの副交感神経の働きが優位です。交感神経が高すぎると緊張が過ぎて免疫力が落ち病気になりやすくなります。しかし副交感神経が高すぎても鬱などの状態になりやすく、結局そのバランスが大切なのですが、二つの自律神経の働きのコントロールが体の免疫力を最大限に引き出す
ということを氏は医学的に解明されました。
自律神経のバランスをよくするポイントは「ゆっくり」、「ゆっくりを意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる」です。「ゆっくり」とは「ゆとり」「間」でもあります。
タイガーウッズは背骨を伸ばしてゆっくり歩くので自律神経のバランスを安定させる最高の歩き方だそうです。背筋を伸ばすと気道がよく開いて呼吸した時酸素が肺にたくさん入ります。
そうすると末梢の血管が拡張して細胞の隅々まで血流と共に酸素と栄養が行き渡って全身の動きがよくなるのです。背筋を伸ばして胸を張るだけで酸素の量に違いがでるといわれています。
 さらにゆっくり歩くのも呼吸と関係していて、早く動かせば呼吸も早くなり、浅い呼吸になります。それは交感神経優位で、血管が収縮して酸素不足になります。ですからランニングよりウォーキングの方が健康によいというわけです。
もう一例紹介します。それはキムヨナと浅田真央のスケートの違いです。浅田は集中した演技をするため外界を処断して自分の世界に入り込む演技ですが、キムヨナは周囲の人たちの応援を自分の力を引き出す助けにして、よい集中状態にしていくというやり方です。その余裕が自律神経を整え、優勝へと導く鍵となっているのです。名プレーも健康つくりと同じなのです。
あせるとミスが増えるのは「せかせかした動き」が副交感神経を低下させて自律神経のバランスを崩すからです。交感神経が過剰に優位になると血管が収縮して、血圧も高くなり、頭痛も起き、心拍数が多くなり、不整脈を誘発するのですが、パニック障害などの精神疾患もその関係で起きるといいます。
ゆっくりと深い呼吸をする生活がいかに健康に大切かと理解します。自律神経のバランスが悪いと白血球のバランスも悪くなり、免疫力が低くなります。そうするとさまざまな病気にかかりやすくなるということです。
 そんな説明を読んでいると、忙しい現代人の生活はまさに病気になりやすい生活ではありませんか。私もその一人でどちらかというとゆっくりが苦手です。いつもせわしなく動いているせっかちな私はよく失敗をしますが、結局交感神経優位だから余裕がないのですね。どんなに手早くやってもやり直しをすれば結局遅いのも同じこと。紛失物、壊しもの、物忘れにも通じ
ていることに気づき、苦笑です。ゆっくりするのは健康だけでなく、思考力、行動等、何かにつけていいことのようです。改めて、ゆっくり、丁寧に生きる事の大切さを学びました。

by nizicanvas3 | 2012-06-27 23:11 | まんりょう
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