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裏面 上の段

  〔 女性の暴力 〕
先月は「産後クライシス(夫婦の危機)」という話題を書きましたが、今回は「夫婦間の暴力」の話題を載せます。夫婦間の暴力では男性の暴力(32、9%) 女性の暴力(18、3%)があるそうです。
妻が夫に暴力。言葉だけでなく、実際に暴力を振るう、物を投げつけるなどもあるということです。しかしなぜ暴力をふるってしまうのでしょうか。それは育児や介護、仕事のストレスなどが重なって限界が切れた時。自分の価値が認められないことが続いている時。子供が独立したり、夫が出世したりして、「用済み」「取り残されている」という思いが募る時、孤独感、虚しさ・・等に感情が爆発し、攻撃に出てしまうのだそうです。
そういえば、夫への長年積もりに積もった恨み怒りの抑圧が、夫が病気になった時仕返しの気持ちが湧き出て、看護放棄や虐めなどの話もあります。誰でもあまりにストレスを抑圧すれば、感情が爆発して、そのようになる傾向はありますが、特に暴力的になりやい人の傾向は次のような人、場合だといわれます。
・白黒はっきりさせなければ気がすまない人。完璧主義。
・責任感が強く人に任せられない、人に頼めない人。
・なかなか本音が言えない人。(我慢して思いを内に秘める)
・自分の大変さを誰も理解していないと感じることが多い。
・子供の独立や役割の変化で虚しさを感じることが多い。
・自分自身の収入がない。自分の為にお金が使えない。
・気晴らしの機会が少ない。
・心を許して話せる友達がいない。・・・・・等です。
 暴力を振るう女性たちを支援している「女性人権支援センター」で次のような改善のためのトレーニングが行われています。
〈解決法の一つ・・・書く〉
その怒りをコントロールして冷静な自分を取り戻す方法として「書く事」を指導。書くことは気持ちを落ち着かせ、感情を整理させ、思考整理をしやすくします。
「記録を見返すことで、自分の考えを客観的に見ることができます。日記をつけるように記録することを習慣にする。
相手の立場になった別の考え方ができるようになれば、怒りも徐々におさえることができる」と提案されています。
       図は掲載不可 情報はNHKの朝イチから

《解決法の二つ・・・ 言葉のプレゼントをする》
 また、「言葉のプレゼント」をしてみることも指導されています。欠点、短所はとりあえず置いておき、相手の長所を見つけるように努力し、少しでも勇気を出して相手の喜ぶことに努めるのです。それには「①短い言葉で簡単にいう、②うそはつかない、③言った後、自分を褒める」等です。
 夫婦間の暴力の改善の支援はこのような方法で効果を上げているといいます。
そうはいっても心の奥にしまわれた強い怒りや恨みをプラス思考や感謝思考で改善することはかなり難しいことかもしれません。過去の痛みの癒しや解放なども必要でしょう。原因となった過去を変えることはできませんが、過去への受け止め方を変えるという方法も必要かもしれません。
先月号で紹介した「産後クライシス」(産後の夫婦の危機)にしても今回の夫婦間の暴力にしても、元をといえば、相手を思う「小さなおもいやり」の欠如が大きな原因になっているようです。夫婦であればこそ、家族であればこそ、よけいにほんの少しのいたわりやねぎらいという言動が、家庭の安
心や平和、幸せを生むものであるかと改めて感じます。
夫のDV(暴力)は毎年増えて、三人に一人とも言われます。そんな数字は信じられないのですが、五年前より四十%増えているのです。これは一体どういうことでしょうか。未成熟な人格の問題? ゲーム脳等という文明社会の弊害の問題?
さらに最近の離婚率は三十%。昨年一年間に親が離婚した未成年の子供は二十三万五千人。離婚後の親権の争いも増えていますが、家族崩壊は次の世代の家族崩壊になりがちです。
※DVとは暴言などの言葉、対応の暴力も含まれています。

by nizicanvas3 | 2012-10-30 21:16 | まんりょう
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モラロジー道徳の普及を目的にしたブログ


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