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裏 下の段

       〔  仲間力   〕
私たちはいろいろな恩恵によって生かされているのですが、日々の仕事、願望実現も他者の協力あってこそ成り立つことばかりです。大なり小なり、陰に陽に誰かにお世話にならずして事は成就できないものです。時には思わぬ援助をいただくことがあります。それは仲間力といえるかもしれません。私自身、行事を開催することが多いのですが、人集めから準備、開催日の手伝い、どれだけ多くの方にお
世話になっているか、改めて思います。
 さて、大人気漫画「ワンピース」は、主人公ルフィとその仲間たちの仲間力の話です。その
強い結集が人々の心を強く打ち、ロングベストセラーとなって、親や企業人にも注目されています。
『最高の人生を送るは一番の方法はリアルな仲間を作ることだ』(アスコム)という本が出ています。タイトルを見ただけで人生には仲間が必要であることが想像できます。この本より参考になることを拾いだしてみたいと思います。
「仲間とは人脈ではない。人脈は利害関係で繋がっている関係で、仲間とは利害を越えた、共に働きたい、共に支えたいという人に対する強い思い入れのある関係」と言っています。どんなに便利な機械ができても、どんなに科学が発達しても、人は人との関係なくして成長することもよい
人生を築くこともできないのです。
※本書ではまず、「一緒に戦う仲間を作ろう」「仲間があれば一人では実現不可能なことも実現できる」と記しています。
 この夏のオリンピックで面白い現象がありました。個人競技でメダルを取れなかった選手たちが団体競技で素晴らしい成績を出し、メダル獲得をしました。それは仲間力の力だといわれます。仲間同士の応援や励ましは何よりのカンフル剤、能力を最大限に引き出すパワーになるそうです。ですから仲間
がいると不可能が可能になる確率がが高くなるのです。
その仲間を作る方法とはなんでしょうか。
「応援力を見つけろ」夢を実現するには応援力が不可欠です。「応援して欲しければまず他人を応援しよう」「相手が弱っているときこそ全力で応援しよう」本書ではその応援力の付け方について言及していますが、なんといっても応援力を得る魅力的な人物になることが問題。
「一途な思いが素晴らしい仲間を引き寄せる」、よく言われることですが、その人の一途で真剣な思い、熱い志に人は魅せられるのです。あの人のために力になりたいと思わせるのは、人のために、国の為に命さえ捨てる覚悟の高い志、使命感をもちあわせたその一途な心意気です。真摯な、神々しい姿です。
「ワンピース」の主人公ルフィもその魅力的な人間性と目的に対する一途な思いが素晴らしい仲間たちを引き寄せ、読む人を惹きつけているといえます。明治維新の実現に大きく貢献した人はなんといっても坂本龍馬。彼の偉大な仲間力があったから優れた人と人がつながり、次代の偉大なうねりを加速させることができたといわれます。
 モラロジー創建の広池千九郎博士も多くの人達から「放っておけない人」といわれる仲間力の高い人でした。
仲間づくりは「今、周りにいる人を大切にすることから始めること」です。「目の前の関係の先に世界中の人がいる」と著者がいうのも、もっともなことでしょう。
「最初の仲間がその後の人生を左右する」という提言も面白いものです。つまり「類は類を呼ぶ」のです。
ですからよい仲間を集めるのには自分のレベルをあげなくてはならないことだといっています。たとえば次のような、「ぶれずに頑張っていれば失敗しても成功しても応援される。
「本気でやった失敗はかっこ悪くない」「いつも感謝の言葉を忘れない。」「知らないことは素直に教えてもらう、仲間力が高い人は質問上手」「仲間はどんどん人に紹介する」
「人と人をつなげば自分に返ってくる」・・・・・等々です。
応援されやすい人の三つの共通点は
①誠実であること。②明るく元気なこと ③素直なこと。それらは才能よりも大切 
だといいます。仲間力の高い人は他者軸を持っている人。つまり思いやりの心のある人です。まさに「仲間力を高める」とは愛される人になる、信頼される人になるということにつきそうです。

by nizicanvas3 | 2012-12-05 22:24 | まんりょう
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モラロジー道徳の普及を目的にしたブログ


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