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337号 25年3月号 表 上の段

 〔 維持員研修会 気づきを深める 〕
 津山モラロジー事務所では毎年二月にモラロジー本部主催の維持員研修会を開催しています。今年は田中源四郎講師(京都市)をお迎えしての四時間の研修会でした。俳優田中邦衛さんの弟です。
親の代からのモラロジアンで四人兄弟(他に姉が三人)全員モラロジー麗澤高校・大学出身という熱心な家庭です。(岐阜県土岐市出身)田中講師も七年間を麗澤の学生生活。そして大阪のモラロジー企業大磯産業に十八年勤めてモラロジーをしっかり学んだ方です。
今回、自分の気づき、体験も交えながら、深い内容を分かりやすく話され、途中早退される方もなく、皆さん最後まで食い入るように熱心に聞かれました。精神伝統、国家伝統についての講義
も心に響くお話でした。多岐にわたる幅広い内容を聞きやすく整理され、見事な講義に感慨深く聞かせていただきました。
まずは「気づく」ことの大切さを説かれました。小さな気づきで日々の小さな実行が積み重なって、さらに気づきが深まる。気づきには四段階あり、一段階は「親切に対しての気づき」。こ
れは形に表れるので比較的気づき易いもの。二段階は「厚意の気づき」、少し深い気づきでその厚意の内が見えない時もある。
第三段階は「思い、念への気づき」。四段階の深い気づきは「祈りへの気づき」。三段階と四段階は自分のことを常に思っていてくれる人に対する大恩への気づきである、と説明されました。
この大恩~親が子を気遣う心遣いへの気づきがなければどんなこともうまくいかない。大磯社長は「品性をつくっておけば商売も簡単にできる。大恩である親に親孝行をしておくように」と
いつも指導されていたようですが、大磯産業を退社し、仲間と創業して三十年、特にたいした問題もなく、なんとか順調にやってこられたのは、まさにその教えのお蔭であったと述懐されました。
 講師の娘さんがインドで、マラリアにかかったとき、娘さんの回復を真剣に祈られたのですが、かつて自分が大病をしたときも親はこのように祈ってくれたのだということに初めて気づき、
親に心から感謝をしたという話には、子供の幸せを心から祈る神のような親心、親の在り方を教えられました。
「所与を正受せよ」とは「人生で与えられたすべてのものを真正面から受け止める、感謝と喜びで受け止める」という意味ですが、田中講師は昨年癌の宣告を受け手術をされたときも真剣にそ
の心の実践をされたことでしょう。私が数年前に田中講師にお会いしてお話を伺った時より、よりいっそうの深さを感じました。
「艱難汝を玉となす」といいますが、まさに恩寵的試練を乗り越えられたお姿と思いました。「よい習慣を意識して、繰り返して、実行することで細胞が覚え込みます」と話されました。

by nizicanvas3 | 2013-02-26 00:02 | まんりょう
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モラロジー道徳の普及を目的にしたブログ


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