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裏 上の段

〔 家庭教育とは情を育てるもの 〕
『情感とは美しいと感じる心。それは家庭教育で身に付けるもの。六、七歳くらいまでの家庭教育の中で育つ感覚です。「知・情・意」とは「塵が落ちているから拾うのがよい」の知。それを拾うと綺麗になる、綺麗になると気持ち良い、だから拾おうとする「情」。「塵が落ちている。しかしそれを落としたのは自分ではないから拾わない。あるいは自分ではないけど拾おうの「意」ということです』
という話を聞いて、なるほどだから人間形成の基礎となる幼い時の家庭教育は大切なのだと理解しました。
理屈ではなく、美しいものをよしとする。美を愛する、美しいものに心を寄せる情感を育てる事こそが、情操教育。
 自然に親しみ、美しいものを愛で、喜びの感情を培う情感は優しく温かい慈愛性の元であり、高い品性を培う上で潜在的に必要な要因になるものと思われます。情操とは美や快だけでなく、真なるもの、聖なるものも含まれます。
それは神を畏れ、敬うことです。それは高度な情操といえるかもしれません。それも子ども時代から神仏に手を合わせるという行為、家庭の宗教的環境によって養われます。
節分の豆まき行事に参加した四歳の孫が「赤鬼、青鬼、緑鬼がいたけど神さまが出てきてこうやってお祓いをしてやっつけてくれたよ」と言いました。「神さまは強いの」
「うん、悪いことをすると神様が出てきてやっつけてくれるんだ」「悪いことをしてはいないね。神さまは大切にしなきゃいけないね」「そうだよ」と孫。「ではお父さんとお母さんにも教えてあげよう」「大人だからそれくらいのことは知っているよ」と孫。思わず笑ってしまった孫との会話。
大人は正しいことはなんでも知っていると信じている純真無垢な子供の心にふれました。「悪いことをしてはいけない」「嘘をついてはいけない」等の基本的善悪判断・真なるものを教えるのも共に大切な情感の家庭教育です。
 伝統行事は美しい心を育てるチャンス。花の下でお弁当を広げて食べる習慣は日本独自の物です。春という恵みの幸せを運ぶ神さまは桜の花になって現れます。その神様と大自然に感謝する、神様を歓迎して一緒に食事をする。
これが継承したい日本の伝統文化です。
四季折々の自然にふれさせ、真善美の情感を育てる手伝いをするのが祖父母の大切な役割でしょう。
まずは「心地よい」という喜び、安心満足の気持ちを十分与え、きれい、かわいい、うれしい、大好き、そんな豊かな感情を心身で味わう事こそ、欠かせない情感教育です。親だけで
なく、祖父母、地域社会みんなでそんな情感を子どもに十分与えられるようなそんな社会でありたいものです。

by nizicanvas3 | 2013-03-26 20:38 | まんりょう
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モラロジー道徳の普及を目的にしたブログ


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