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№339 5月号 表 上の段

 〔 栗本新也講師講演会 〕
 昨年十一月から栗本先生(総社市 元中学校長)に三回の講義をしていただきました。女性部を含めると全五回の講義です。
テーマは「夫婦、親子、社会生活のよき人間関係のつながり」でした。先生の温かい人柄と楽しい講義に、質問や懇談で毎回盛り上がった講演会になりました。三回目は近くの会社の新入社員が研修を兼ねて参加され、多岐に渡った内容で有意義でした。三回目の講義は特に素晴らしく、こんなよいお話が聴けない人は気の毒なことだとまで思えました。今回の講義は『報告・連絡・相談』の内容に重点が置かれていたようです。栗本先生の講義の中で次のようなお話をされました。
私たちの心は自分中心に働く利己心と他者を思う慈悲の心があります。その二つの心は同時に使えません。自分が使う心が周りに影響を与え、自分が使う心と同じ心を相手から引き出します。昔から「道心は微かなり」といわれるように、私たちの心の多くが自分中心な利己心の働きをもっているため、自分の好悪や都合などで相手を責め、批判する心を使いがちです。いやだなと思って相手を見ると相手も同じような心で接してくるものです。
自分の人間性を上げるには「慈悲心、思いやり」の心をたくさん使うことが必要となります。その慈悲の心を使うには「報告・連絡・相談(ホーレンソウ)」の実践をすることです。
ぴかっと光る人間は必ず「ホーレンソウ」ができています。
かつてモラロジーに目覚めた私はなんでも校長に報告連絡をしていました。しかしある時、それが大きな間違いであったことに気づきました。直接の上司、教頭を通り越して校長にしていたのです。ですから他の教員から理解や協力がもらえなかったことに気づき、反省しました。「報告」は義務を伴うものですが「連絡」は相手を安心させる為、自発的にするものですから、智恵がいるのです。どういう「ホーレンソウ」がどれくらいいるかを考える智恵が大切です。「ホーレンソウ」は相手に安心満足していただく思いやりの実行です。思いやりの心を使うと人間性が大きくなります。トップになるほど人間性が大きくならないと人を使うのは難しい。管理職は目配りと気配りをして部
下にできるだけ声をかけることが大切です。
道徳をすることは損をすることだと思う人が多いが、実は道徳を実行することは、実行した人が一番幸せになれることを広池千九郎博士は発見して「道徳科学(モラロジー)」を創建しました。道徳の実行とは「感謝と報恩」をすること。お世話になった恩人に「恩返し」をし、受けた恩を別な他の人の役に立つ「恩送り」が大切です。まず親に対して孝養を尽くしましょう。

by nizicanvas3 | 2013-04-30 22:27 | まんりょう
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モラロジー道徳の普及を目的にしたブログ


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